来期に向けて今年の反省点を具体的にどうしようかと考えているところ、いつも教えてもらっている先輩農家さんに色々教えてもらえる事ができました。
そもそも元肥(田植えと同時に蒔く肥料)が足りてなかった問題
「田植えで余った元肥はあとから動噴(背負式の散布機)で撒いたらいいよ」と言ってもらいましたが、更にそもそもな問題が発覚しました。田植え機のメモリ通りに施肥量を設定して、まぁそこそこ適量入ってるなと思ってたんですが全然メモリ通りに肥料が入ってなかったんです。先輩農家さんと一緒に計算してみるとウチの持ってる田植え機(旧式)ではメモリ通りの施肥量だと一反(10a)に対して約6kgの量が足りてなかったという結論が出ました。「そりゃ稲の株は増えないし色も薄いわな・・・」と納得ですよね。
畦が弱く漏水・越水の為に水管理が出来てない問題
畦は何もしないと悪くなる一方です。一年単位、下手したら1シーズンでも畦が同じ状態を保つのは難しいと思います。「ん?全然水溜まらんな」と思ったらだいたいモグラかヘビが畦に穴を空けてます。水が隣の田んぼに流入している所の上を足で踏んで穴をつぶして水を止めるんですが、結果穴をつぶす為に上からガンガン踏むので畦はヘコんでそこから水が越水したりするんですよね。色々やった所でしょせん応急処置なんで畦の中はボロボロのまんまなんですよ。部分的な補修は可能ですが畦1本を直そうと思うとどうしても人力では限界があります。で、必要になるのが「畦塗り機」です。トラクターの後ろに装着するオプションで、それはそれは綺麗に畦を直してくれるのですが畦塗り機は約90万円。しがない小作農の自分には手も出ません。アメリカ映画でショウウインドウに置いてあるトランペットを羨望の眼差しで食い入る黒人少年の心境です。
結局いつも相談に乗ってもらっている先輩農家さんに来年春に畦塗り機で補修してもらう事になりました。もちろん有償です。
地域によっては地区で共同のトラクターと一緒に畦塗り機も保有している所もありますし(村入りと言ってその地域の区民にならないと借りれないと思います)、農協が保有していれば有償でしょうけど借りるなり補修してもらえたりもするかもしれません。
やはり「田んぼは嘘もつかないし文句も言わない」結果には必ずちゃんと理由はあって、自分でその理由を探すしかないんですね。また来期から初心+経験値で頑張ります。ではまた!
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